いよいよ日本でも発売! シアリスジェネリックについて徹底調査!

シアリスジェネリックが日本でも処方開始

今までは、シアリスジェネリックは日本で承認されていませんでしたが、2020年の3月から処方が始まりました。

2020年5月19日時点で、日本で売られているシアリスジェネリックは、次の2種類です。

・タダラフィル錠10mgCI「サワイ」
・タダラフィル錠20mgCI「サワイ」

どちらも沢井製薬が製造・販売を行っています。

■続々とメーカーが販売を開始
沢井製薬の他にも、下記のような会社から、シアリスジェネリックの発売が予定されています。

・クラシエ製薬株式会社
・あすか製薬株式会社
・シオノケミカル株式会社

どうしてこれまで販売不可だった?

シアリスは日本で特許が切れていなかったため、今までは日本製のシアリスジェネリックは発売されていませんでした。
特許が切れたことで、日本製のシアリスジェネリックが発売されたのです。

■医薬品の特許とは?
医薬品には、次の3種類の特許があります。

1.物質特許
薬の物質そのものに与えられる特許。
成分そのものを保護する。

2.製法特許
薬の作り方に与えられる特許。
作り方を保護する。

3.用途特許
薬の用途についての特許。
薬の使われ方を保護する。

■シアリスの特許が全て満了
シアリスは、すでに3つの特許が切れています。

1.物質特許:2016年3月に満了
2.製法特許:2016年7月11日に満了
3.用途特許:2020年4月26日に満了

このうち、用途特許についてはジェネリックメーカーからの申請で裁判が行われ、無効判決が出ています。
シアリスは全ての特許が切れたと判断されたため、各企業がジェネリック医薬品を作るようになりました。

今後シアリスジェネリックが販売される製薬会社

シアリスジェネリックは、2020年5月19日時点で、沢井製薬株式会社だけが販売しています。
今後、シアリスジェネリックの販売を予定する会社は次のとおりです。

・クラシエ薬品株式会社
・あすか製薬株式会社
・シオノケミカル株式会社

クラシエ薬品株式会社

クラシエ製薬は、主に漢方薬を取り扱う製薬会社です。
今後、シアリスジェネリックの販売を予定しています。

■発売予定のシアリスジェネリック
・タダラフィル錠10mgCI「クラシエ」
・タダラフィル錠20mgCI「クラシエ」

■シアリスジェネリックの販売予定価格
・10mg錠…1,500円
・20mg錠…1,600円

いずれも、発売元がクラシエ薬品で、製造販売元がシオノケミカル株式会社です。

あすか製薬株式会社

あすか製薬は、ジェネリック医薬品の委託製造や、他社製品のOEM受託製造などを行う製薬会社です。
今後、シアリスジェネリックの販売を予定しています。

■発売予定のシアリスジェネリック
・タダラフィル錠10mgCI「あすか」
・タダラフィル錠20mgCI「あすか」

■シアリスジェネリックの販売予定価格
・10mg錠…1,500円
・20mg錠…1,600円

いずれも、発売元があすか製薬で、製造販売元が大興製薬株式会社、販売元が武田薬品工業株式会社です。

シオノケミカル株式会社

シオノケミカル株式会社は、塩野義製薬株式会社の子会社で、主にジェネリック医薬品を製造する製薬会社です。
今後、シアリスジェネリックの販売を予定しています。

■発売予定のシアリスジェネリック
・タダラフィル錠10mgCI「クラシエ」
・タダラフィル錠20mgCI「クラシエ」

■シアリスジェネリックの販売予定価格
・10mg錠…1,500円
・20mg錠…1,600円

いずれも、発売元がクラシエ薬品株式会社で、製造販売元がシオノケミカルです。

ジェネリックは安全?

ジェネリック医薬品は、安全性が「新薬(先に開発された薬)と同じである」ことが証明されている薬なので、安全に使えます。

■有効性・安全性は新薬と変わらない
ジェネリック医薬品の有効成分は、新薬と全く同じものです。
ジェネリック医薬品は飲みやすくするため、新薬と錠剤の形や色などを変えることはあっても、次のような添加剤は使えません。

・添加物が有効成分に影響するもの
・添加剤が体に作用するもの

つまり、ジェネリック医薬品の効果は、新薬とまったく同じです。
効能や副作用は新薬で証明されているため、ジェネリック医薬品は新薬と同じように、安全に使えます。

■国もジェネリックの使用を推奨
現在、日本では医療費を減らすために、ジェネリック医薬品の使用を勧めています。
ジェネリック医薬品を使うと、国の医療費負担を軽くできるからです。

日本では、医療費などの社会保障費が増え続けています。
このまま社会保障費が増え続けると、国民全員が医療保険に加入できる「国民健康保険制度」が維持できなくなるかもしれません。

薬の費用は、自己負担額以外は国が負担しています。
つまり、ジェネリック医薬品で薬代が下がると、国の負担額も減ります。
日本のジェネリック医薬品の普及率は約76%で、普及率を80%にまで伸ばすと、国の医療費を年間で約1兆6000億円も削減できると言われています。

まとめ

最後に、今までの情報をもう一度整理しましょう。

■複数メーカーがシアリスジェネリックを発売
国内のシアリスジェネリックは現在サワイからしか出ていないものの、今後は日本のメーカーから発売が予定されています。

■金額は高額
シアリスジェネリックの値段は、次のとおりです。

・10mg錠…1,500円
・20mg錠…1,600円

参考までに、シアリスの値段も見てみましょう。

・10mg錠…1,760円
・20mg錠…2,200円

新薬とほぼ変わらないですね。
「新薬の方が安心」という人は、新薬を使いましょう。
新薬とジェネリックとでは成分が同じなので、少しでも安いものがほしい人は、ジェネリックを選ぶのがオススメです!